7.社会性を育てる
人とのやりとりがうまくできにくい子どもたちですが、さまざまな経験をさせ、社会性を学ばせてきました。
あいさつをきちんとする。返事をする。自分からものごとに取り組む。指示に従うなど。
あたりまえに地域社会で生活できるように願って、子育てをしてきました。
街を歩く、バスや電車を利用する、レストランに入るなど、街の中で地道な指導が大いに役に立つと考えています。
8.ことばを育てる (やりとりのできる子どもに)
「ことばさえ出れば、もっといろいろなことがわかるのでは・・・」と親は思い、多くの子どもが、ことばが出ないために苦労もしてきました。
ことばの問題は、子どもたちにとって大切なことです。
「ことばを育てたい」という親に、「まず生活リズムと運動を」とアドバイスすると、意外に思われます。
でも、ことばが出る前に育てておかなければならないことは多く、さまざまな力が育って、ことばの力もついていくことを知りました。
ことばは少なく無口だけど、人からの働きかけに素直にこたえ、しっかり働き、愉快に生活しているOBの青年たちと接していると、話せることがすべてではないとも思います。
話しことばだけでなく、確かなやりとり(コミュニケーション)ができることが大切です。確かな生活をすすめる中で、ことばもまた育っていくのだと、多くの子どもたちが教えてくれました。
9.将来について (みんなで助け合いながら将来を)
地域で生活し働くことは、わたしたちにとってあたりまえのことです。ハンディがあっても、自分の力を精一杯使って、生活し働き、いきいきと生きてほしいというのが、わたしたちの願いです。
そのために、地域の人々の応援を頼みながら、子どもたちをしっかり育て、力を寄せあって、将来につなげていきたいと思います。